


「転職サイトはどうやって選べばいい?」
「選ぶコツはある?失敗したくない。」
このようにお考えではないでしょうか。
転職サイトはたくさんあるので、どれを選ぶのが正解なのか分かりにくいですよね。
厚生労働省の労働市場における雇用仲介の在り方に関する研究会 報告書に「雇用仲介サービスを行う者は、正確な情報を労働市場に流通させるべき」だと取りまとめられています。
つまり、転職活動においてもメディアリテラシー(メディアの情報を見極める能力)が求められているということです。
どうせなら「適当にサイトを選ぶのではなく、自分に合う転職サイトを選んで効率よく進めたい」という方も多いはずです。
今回は、「転職サイトの正しい選び方と失敗しない7つのポイント」を採用側の裏事情に触れながら解説していきます。
転職サイトはなぜ選ぶ必要があるのか?
「そもそも転職サイトを選ぶ必要はあるのか?」このように感じる方もいるのではないでしょうか。
まず最初に、転職サイトを選ぶ理由と仕組みを簡単に紹介します。
転職サイトを選ぶ理由
転職サイトを選ぶ理由は2つあります。
- 転職サイトごとに特色があるから。
- 併用し過ぎると情報過多で応募が遅れるから。
①転職サイトごとにターゲット層が異なる
幅広い職種や業種、年代の求人が掲載されている転職サイトもありますが、それぞれ特徴やサービス内容が異なります。
一見どこも対して変わらないと思うかもしれませんが、転職サイトごとに募集している人材の層が異なるため、場合によっては多くの転職サイトを使うことが時間の無駄になる可能性もあります。
転職サイトを正しく選ぶことで、希望の職種や業種に就くチャンスを掴めると言っても過言ではないでしょう。
②併用し過ぎると応募が遅れる
心理学の有名な法則のひとつに「ジャムの法則」があります。
ジャムの法則は、コロンビア大のシーナ・アイエンガー教授によって提唱された法則で、「選択肢が多過ぎると選ぶのが困難になる心理作用」のことです。
たとえば観光地でお土産を買う時、種類が多いと嬉しい反面どれを買ったらいいか迷ってしまいますよね。
転職活動にも同様のことが言えます。
応募求人をたくさん見過ぎるとどれに応募するのが正解なのか分からず選べなくなってしまいます。
もちろん人にもよりますが、利用する転職サイトは3つ程度に絞った方が効率が良いです。
転職サイトの仕組み
転職サイトを選ぶ時に最も重要なのは、「転職サイトがどのような仕組みになっているのか正しく理解すること」です。
なぜなら、採用側の事情を知ることで自分の求めているサービスを利用することができるからです。
詳しくは後述しますが、企業は採用に多額のお金をかけています。
その採用費のおかげで、求職者は無料で仕事に応募したりサポートを受けたりできるというわけです。
転職サイトの正しい選び方
「転職サイトはどのように選ぶのが正解か?」
転職サイトを選ぶ方法は以下3通りです。
- 求人広告型の転職サイトか転職エージェントで選ぶ
- 職種・業種で選ぶ
- 年齢・年代で選ぶ
求人広告型の転職サイトか転職エージェントで選ぶ
転職サイトは大きく分けると求人広告型の転職サイトと転職エージェントに分けられます。
- 求人広告型
- 検索機能が充実、求職者自身で自由に応募可能
- 自分のペースで仕事を探せる
- 「どんな仕事があるかとりあえず自分で色々調べたい」という方におすすめ
- 転職エージェント
- 応募書類の添削、面接対策などのサポートを受けられる
- スケジュール管理、給与交渉で転職活動がスムーズ
- 非公開求人多数
- 「転職のプロに相談して決めたい」という方におすすめ
詳しく解説していきます。
まずは求職者としての視点を捨てて、採用する側の目線になってみましょう。
タイプ | 仕組み |
---|---|
求人広告型の転職サイト | 企業が広告費を払い人材を募集 |
転職エージェント | 求職者が入社した場合、成果報酬としてエージェントに報酬が支払われる |
どちらも人材を採用するのに多額の費用がかかっています。 ※一般的に数万から数百万
求人広告型は、元々新聞などの紙媒体で募集していたのがWebに変わったと考えると分かりやすいかと思います。これを利用しない手はないです。
一方転職エージェントはどうか?
「転職エージェントは仲介料を取るために希望でない求人を紹介されそう。」と考える方もいらっしゃるかと思います。
しかし、一般的に転職エージェントを介して入社した場合、転職者が短期で辞めてしまうと報酬を返金する必要があります。これは、報酬目当てで適当にマッチングするのを防ぐためです。
そのため、転職エージェントは求職者の希望に合う求人を提供する必要があるので、無理に転職を勧められることは基本的にありません。
▼豆知識
Indeedや求人ボックスなど様々な求人サイトの求人を見れるサービスがあります。
これらは一般的に求人検索エンジンと呼ばれ、企業が無料で人材を募集できるというのが大きな特徴です。
職種・業種で選ぶ
一部の職種、業種は一般的な転職サイトと併用して特化型の転職サイトを使うことをおすすめします。
以下、特化型転職サイトの例です
年齢・年代で選ぶ
雇用対策法の改正され、年齢制限の禁止が義務化されました。
そのため、ターゲット層の年齢を公然にしているサイトは基本的にはありません。
しかしながら、転職サイトによってユーザーの年齢層は異なるのが現状です。
転職サイトに以下のキャッチコピーがある場合、若年層の募集が多いと考えてよいでしょう。
- 20代の利用が多い
- 20代に人気
年齢・年代で転職サイトを選ぶ場合も、求人数が多い転職サイトとの併用がおすすめです。
以下、20代向け転職サイトの例です。
年代 | 転職サイト/転職エージェント |
---|---|
20代ハイクラス | ・アサイン |
20代未経験 | ・マイナビエージェント
![]() ![]() ・就職Shop ![]() ![]() |
30代、40代をキャッチコピーにしている転職サイトはほとんどありません。
キャリアを生かしてハイクラスを狙うのか、未経験で新しい職種・業種に挑戦するのかによって使う転職サイトが大きく変わってきます。
以下、30代以上向け転職サイトの例です。
年代 | 転職サイト/転職エージェント |
---|---|
30代ハイクラス | ・リクルートエージェント ・リクルートダイレクトスカウト ・ビズリーチ ・エンワールド・ジャパン ![]() ![]() |
30代未経験 | ・転職エージェント【doda】 |
転職サイト選びを失敗しない7つのポイント
転職サイトを選ぶのに失敗すると多くの時間を無駄にします。
ユーザー登録、転職サイトからのメール配信、転職エージェントからの電話
ただでさえ考えることが多い転職活動。余計なやり取りはなるべくしたくないですよね。
できるだけシンプルに、効率的に転職サイトを選ぶのが賢いやり方です。
以下、転職サイト選びを失敗しない7つのポイントを箇条書きでまとめています。
- 登録する転職サイトは3つ程度に絞る
- 転職活動のスタイルで転職サイト・エージェントを選ぶ
- 迷ったら転職サイトと転職エージェントを併用
- 職種・業種が決まっている場合は併用
- 転職サイトユーザーの年齢層を
- 転職サイトを選ぶのに時間をかけ過ぎない
- 少しでもよい求人が見つかったら応募してみる
▼上記のポイントを抑えて自分に合う転職サイトを見つけましょう