ギグワーカー雇用の仕組みを解説|雇用形態、手数料、採用時の注意点

本記事では、ギグワーカーの雇用について解説しています。

政府が副業を推奨(※1)していることもあり、個人の働き方は大きく変わりつつあります。フリーランスが中長期のプロジェクト単位の仕事を請け負うのに対して、単発・短時間の仕事を受けるのがギグワーカーです。

「この日だけ人手が足りない」「この仕事だけプロに任せたい」

そんな繁忙期や特定の仕事を依頼したい時などにギグワーカーは今や欠かせない存在となってきています。

この記事の内容
  • ギグワーカーの雇用の仕組み(流れ・手数料)
  • 雇用形態(直接雇用・業務委託)の差
  • ギグワーカーを採用する際の注意点

上記と併せて、ギグワーカーに仕事を依頼できるサイトを7つ紹介しています。

スキマ時間を活用して働きたいというワーカーの方は、こちらをご覧ください。

目次

ギグワーカーの雇用形態と雇用の仕組み

まず最初に、ギグワーカーの雇用形態と雇用の仕組みを解説します。

ギグワーカーの働き方は2種類

ギグワーカーの働き方は大きく分けると以下2つに分類されます。

  1. 業務委託:雇用関係のない企業から仕事を委託され、特定の業務を行うことで報酬が支払われる働き方
  2. 直接雇用:企業が労働者を雇う際に企業と労働者の間で直接雇用を結ぶ働き方

ギグワーカーを雇用したり、業務委託で仕事を依頼するには、専門のプラットフォームを介するのが一般的です。

募集は以下2つに分類されます。

  1. 広告掲載で募集
    • 成果報酬型:無料で求人を掲載して募集する方法
    • 成果報酬型でない:費用をかけても採用できない可能性がある
  2. クラウドソーシングサイト(インターネットを通じて仕事を受発注できるサイト)で募集
    • 成果報酬型
    • 時給型

ギグワーカーを採用する際の注意点

ギグワーカーを採用する際の注意点を4つ紹介します。

①稼働率に注意

ギグワーカーとマッチングできたとしても、実際に稼働してくれるかどうかは分かりません。

急にキャンセルされるリスクがあるので、利用する際は稼働率を企業に確認した方がよいです。

用語解説

稼働:稼ぎ働くこと
稼働率:その働きによってどれだけ稼いだかを示す言葉

②秘密保持契約(NDA)

正社員と違い、詳細な契約書がない場合もあります。

情報の漏洩を防ぐために秘密保持契約(NDA)をワーカーと結んでおくとよいでしょう。

③報酬の支払い方法

報酬の支払い方法はプラットフォームにより異なります。

現金手渡しはできないこともあるため、報酬の渡し方はしっかりと確認しておきましょう。

④ワーカーとの連絡方法

ワーカーとの連絡にアプリ内のチャット機能を使うのか、メールや電話を使うのかは事前に確認しておいた方がいいでしょう。

基本的にはチャットの方が楽ですが、電話の方が働く意思をしっかりと確認できるというメリットもあります。

クラウドソーシングサイトを通じて仕事を依頼する場合は、通常プラットフォーム内のメッセージ機能で連絡を取ります。

ギグワーカーを雇用・委託できるサービス7選

ギグワーカーを雇用したり、業務を委託できるサービスを7つ紹介します。

※最新の情報は公式サイトをご確認ください
※随時更新していますが、サービス内容が変更される場合があります

Uber Eats

出典:Uber Eats
運営会社Uber
ユーザー数非公開
利用料金初期費用:50,000円(税込)
店舗:注文代金の35%
振込手数料ワーカー:不要
クライアント:差し引かれる
システム登録料(導入キット、タブレット、レストラン用ソフトウェア、プロによる写真撮影の代金)
サービス料(各店舗が Uber Eats を通して受けた注文に対して一定の割合で算出)

Uber Eatsは、アメリカのオンラインフード注文・配達のプラットフォームです。

配達パートナーにデリバリーを依頼することができます。

Uber Eatsで採用するメリット
  • 顧客層を拡大できる
  • タブレットを使用し、新規注文の確認や日々の配達管理業務を行える
  • Uber Eats マネージャーのソフトウェアを使用すると、メニューや支払い情報、売り上げデータ、利用者に関するデータをさらに細かく把握

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Timee(タイミー)

タイミー公式サイトトップ
出典:タイミー
運営会社株式会社タイミー(Timee,Inc.)
ユーザー数500万人(※2)
利用料金ワーカー:基本利用無料
クライアント:仕事成立の際に支払い報酬額の30%(税抜)
(参照:利用料はいくらですか?
振込手数料ワーカー:無料
クライアント:200円(税抜)
※同月内2回目以降の稼働を除く
システム掲載費無料(成果報酬型)
契約雇用契約

タイミーは、「この時間だけ働きたい個人」と「この時間だけ働いて欲しい企業」をマッチングするアプリです。

単発・短時間で働きたい人材をスムーズに募集することができます。

長期切り替えの引き抜き手数料はかかりません。

タイミーで採用するメリット
  • 過去の勤務実績の優れたワーカーから求人が先行公開
  • 条件にあったワーカーがマッチング
  • Webから即時に1日単位で求人掲載できるのですぐに人材を採用することが可能
  • 充実した労務機能(労働通知書の自動生成、QRコードで雇用契約締結、源泉徴収不要、給与支払い報告書不要)をタイミーで一元管理

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▼ ワーカーの評判・口コミ ▼

採用担当の口コミ

シェアフル

出典:シェアフル
運営会社株式会社シェアフル
ダウンロード数350万以上
利用料金ワーカー:基本利用無料
クライアント:日給×30%
(日給 = 時給 × 就業時間 + 交通費)
(参照:シェアフルの料金について
振込手数料ワーカー:無料
クライアント:記載なし
システム掲載費無料(成果報酬型)
契約雇用契約

シェアフルは、「スキマ時間を価値に変える」をテーマにした人材紹介のプラットフォームです。

短期・単発バイト、レギュラースタッフどちらも募集することができます。

ワーカーと話が合えば長期雇用へ切り替えて採用することも可能ですが、人材紹介手数料が別途必要です。

シェアフルで採用するメリット
  • 成果報酬型でワーカーが働くまで費用はかからない
  • Webから即時に1日単位で求人掲載できるのですぐに人材を採用可能
  • 労務関連業務(就業条件明示、勤怠管理、給与計算、給与代行振り込み)をシェアフルで一元管理

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採用担当の口コミ

クラウドワークス

出典:クラウドワークス
運営会社株式会社クラウドワークス
ユーザー数558.8万人(※3)
手数料ワーカー:5%〜20%
クライアント:なし(発注の料金のみ)
システムインターネットで仕事を発注
契約業務委託契約

大企業・政府をはじめ、利用企業は78万社以上。

クラウドワークスは、インターネット上で仕事を受発注できる日本最大級のサービスです。

クラウドワークスで発注するメリット
  • 人材を探す手間を省ける
  • 納期の融通が効く
  • 人件費の削減

\ 公式サイトを見る /

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ココナラ

ココナラ公式ホームページトップ
出典:ココナラ
運営会社株式会社ココナラ
ユーザー数314万人(※4)
手数料ワーカー:22%
クライアント:5.5%
システムインターネットで仕事を発注
契約購入者(サービス利用会員)は
サービス提供を受ける権利(チケット)をココナラから購入

ココナラは、「得意を売るならココナラ」で話題のスキルマーケットです。

優れたUIのおかげで、特にWebデザインやイラストレーターなどクリエイターを探す時に使いやすいです。

ココナラで発注するメリット
  • 人材を探す手間を省ける
  • 納期の融通が効く
  • 人件費の削減

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▼ ワーカーの評判・口コミ ▼

gigbase(ギグベース)

出典:gigbase
運営会社gigbase ギグベース株式会社
タレント数6万人以上
※Wantedly参照
手数料ギグワーカー:基本利用無料
クライアント:25%〜35 %
企業向け利用料金表
システム広告掲載料無料
(成果報酬型)
契約雇用契約
業務委託契約

ギグベースは、様々な業界・職種経験者と企業を繋げるオンデマンドワークマーケットプレイスです。

豊富な人材データベースを持ち、企業は様々なデータを見ながら最適な人材を選ぶことができます。

ギグベースを利用するメリット
  1. 全国60,000人以上のタレントデータベースから簡単検索
  2. 人材の募集から教育研修・業務勤怠管理等のトータルコストを最適化
  3. 有資格者や突発的に欲しい経験者をすぐに検索、活用が可能

\ 公式 /

ワーカーの評判・口コミ▼

GiGWorks Basic(ギグワークスベーシック)

出典:GiGWorks
運営会社ギグワークス株式会社
ユーザー数12万5千人
手数料仕事成立の際に支払い報酬額の10%
※ニュースリリースを参照
システム広告掲載料無料
(成果報酬型)
契約直接雇用
業務委託契約
(請負契約、準委任契約)

ギグワークベーシックは、クライアントがギグワーカーへ業務を委託できるサービスです。

ワーカー数は大手より少ないですが、手数料が安いです。

ギグワークスベーシックを利用するメリット
  1. 手数料が安い
  2. 企業とギグワーカーで直接チャットのやり取りが可能

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▼ ワーカーの口コミ・評判 ▼

まとめ

今回は、ギグワーカー雇用の仕組み(雇用形態、人材の募集の仕方)、採用する際の注意点、求人サイトの特徴・手数料などを紹介しました。

以下のように、ギグワーカーに委託するメリットはたくさんあります。

ギグワーカーを雇うメリット
  1. 人材費を抑える
  2. 人材を探す手間が省ける
  3. 専門性が高い仕事を依頼可能

この時だけ人手が欲しいという場合は、ぜひ利用を検討してみてください。

以下の記事では、最新のギグエコノミー事情について紹介しています。

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